目標達成を現実にする「戦略的フォーカス(KGI)」とは?

KGI・KPI

いつか◯◯を達成する!

〜までに何かしら結果を出す!

 

このような抽象的な目標を立ててしまってはいませんか?

私も以前は「なんとなく〜したい」のような、ふわっとした目標をよく立てていました。

ビジネスにおいて目標を決めることは、自分のビジネスがどれだけ成長して拡大していくかを左右する、最重要ポイントとなります。

そこで今回は、あなたがビジネスを進めていくうえで、目標をより早く達成し、より高い効果を得るために大切な、「戦略的フォーカス」について、KGIやKPIとあわせてわかりやすくお伝えします。

戦略的フォーカス(KGI)とは?

戦略的フォーカス

戦略的フォーカスとは「KGI(Key Goal Indicator)」と略され、「最終目標地点(ゴール設定)」を意味します。

前述しましたが、ビジネスにおいて目標を定めることは、自分のビジネスがどれだけ成長し、拡大していくかを左右する重要なポイントになります。

その目標の決め方をしっかり理解することで、あなたのビジネスが自分の理想へと近づいていけるようになるのです。

また目標達成度の具体的な計測指標として、「KGI(Key Performance Indicators)」というものもあります。

【参考】
KGI(キーゴールインジケーター):
経営目標達成指標。企業の経営戦略やビジネス戦略を達成するために何をもって成果(ゴール)とみなすのかとする指標のこと。

↕︎
KPI(キーパフォーマンスインジケーター)
重要業績評価指標。設定した目標に対して、どれほど達成に向かい進んでいるか、その度合いを測るための指標のこと。

目標に欠かせない2つの要素

目標

では、目標はどのように決めればいいのでしょうか。

目標を決める際、絶対に欠かせない要素が2つあります。

  1. 期日
  2. 成果

期日を定める

期日

人間はいつまでにという期限を決めないと、行動を起こしづらい生き物です。

例えば、夏休みの宿題を例に挙げると、比較的期日を意識しない夏休み序盤は宿題に手をつけないことが多かったります。

ただ残り3日など期日を意識するようになると、慌てて宿題に取り掛かりますよね。

多くの人は期日を決めないとそもそも行動できず、仮に行動したとしても、達成は遅くなります。

期日を明確にすることで、目標達成への意欲を高めることができます。

そして、もう一つが「成果」です。

成果を明確にする

成果

当たり前のようですが、何を達成するかが明確でなければ、何から始めていいのかがわからなくなります。

なので、何を達成するのかをより具体的にし、そこから逆算してやるべきことが明確になることで、着実に前進していけるようになります。

戦略的フォーカスを意識した目標の例

では実際に、戦略的フォーカスを意識して目標を立ててみましょう。

【例】
2023年10月までに、副業で月収20万円を達成し、会社に頼らなない生き方を手に入れる。

あくまでも一例ですが、この時に大切なのことは、達成できたらワクワクするような目標を立てることです。

そして自分の限界の少し上の目標を立てることです。

目標を立てる意味は、その目標を達成できるかどうかというよりも、目標を立てることで、立てなかったときよりも成果の実現可能性が最大化することです。

仮に月収20万円と目指して、結果15万円だったとしても、それは目標を立てたことにより生まれた成果であり、始めから15万円を目指していたら違う成果だったと言えます。

目標は今の自分の行動を変えるために設定するもの、という認認識で、まずはあなたがワクワクするようなゴールを目指して設定してみましょう。

KPIとKGIの違いと運用方法

KPI・KGI

上述したKPIとKGIですが、ここからはビジネスの場面でよく活用されるこの2つの指標の関係を掘り下げ、設定方法や導入するときの注意ポイントをみていきます。

KGIとKPIの違い

改めてKGIとKPIの違いについて、KGIは最終目標であるのに対し、KPIは最終目標にいたるまでの中間目標、指標です。

KGIとKPIは相関関係にあるので、同時に使われることが多く、混同しやすい言葉です。この2つの違いについて解説していきます。

KGI(Key Goal Indicator)とは?

KGIはKey Goal Indicatorの略で、「重要目標達成指標」と翻訳されます。

KGIは最終的な目標を意味していて、組織でいうと企業や事業部など組織全体の大きな目標がKGIとして設定されます。

KPI(Key Performance Indicator)とは?

KPIはKey Performance Indicatorの略で「重要業績評価指標」「主要業績評価指標」と翻訳されます。

KPIという言葉は「目標に対しての達成度」を意味しており、目標を達成するための方法やプロセス、進捗を管理するために使われる指標です。

目標に対するプロセス、つまり中間の指標であるため部門やチーム、業務ごとに設定されることが多いです。

KGIとKPIの相関関係

相関関係

KGI:KPIが達成されることで実現する「最終目標」
↕︎
KPI:KGIを達成するための「中間指標」

KGIとKPIは、必要なプロセス(KPI)を達成したら、最終目標(KGI)が実現できるという相関関係があります。

最終目標であるKGIだけを管理すればいいのでは?

 

そう思われる方もいるかもしれません。

しかし、企業や組織は各部門に分かれていたり、業務を分担して成り立っています。

大きな最終目標、例えば「全体の利益率を10%あげる」だけでは、一人一人にとっては自分ごととして捉えられず、日々の業務が平坦なものになってしまいます。

そこで「全体の利益を10%あげる」ために「自分の部門やチームが目指すことを具体化した目標」がKPIなのです。

自分一人で運営するビジネスだとしても、大きな夢・最終目標から、そのために今やるべき目の前の具体的な行動や作業に落とし込むために活用できます。

KGIとKPIの具体例

具体例

仮に営業組織のKPIとKGIの設定を例にしてみると、「年間売り上げを30%あげる」という最終目標(KGI)に対して、各部門で何をすべきかを定め、指標とするものがKPIとなります、

チームでの売上や行動目標、新しい施策の実施など、やるべきことを明確に設定していきます。

また、KPIはやるべきことが細分化されるあため、業務やグループ、チームが多いといった場合には階層化されることも特徴です。

KGIとKPIの設定方法と5つのポイント「SMART」

SMART

KGIやKPIだけでなく、目標設定を行う際によく用いられる手法が「SMARTモデル」と呼ばれるものがあります。

  1. S:Specific:明確な
  2. M:Measurable:測定可能な
  3. A:Achievable:達成可能な
  4. R:Relevant:関連があり
  5. T:Time-bounded:期限を定めた

縦読みでSMARTになります。

①Specific:明確な

KGI・KPIともに、会社全体やチーム内で共有していく必要があるため、誰にでもわかるよう明確に設定することが重要です。

個人レベルで認識が変わってしまうようなものは、指標として成立しません。目標を明確にすることで、全員が理解・認識することができ、一人ひとりが主体的に動いていけるようになります。

明確な指標
成約率、訪問件数、など

不明確な指標
粘り強い営業、顧客のためになる業務の実践、など

②Measurable:測定可能な

設定するKGIやKPIは、誰が見ても状況を把握できるよう数値で設定しましょう。

目標が達成できない場合でも、測定可能な指標を設定していれば原因や問題点も見付けやすくなります。

測定可能な指標
回数、件数、パーセンテージ、など

測定不可能な指標
顧客のニーズの把握、たくさんの情報を集める、など

③:Achievable:達成可能な

設定されたKPIが高すぎる場合、モチベーションが下がるだけでなくKGIにも影響を与えます。

現実可能な目標設定をし、KGIにたどり着くまでのプロセスが具体的にイメージできることや、業務を行う一人ひとりが設定された指標に対して理解・納得できているかも重要です。

達成可能な指標
昨年度実績に基づいた販売数、など

達成不可能な指標
実績からかけ離れた受注率、など

④Relevant:関連がある

KGIとKPIは関連していなければなりません。

KGIを達成するプロセスとして正しくKPIが設定されている必要があります。設定したKPIでKGIが達成できるよう目標設定を行いましょう。

適切な指標
営業の場合:注文数、訪問件数、など
不適切な指標
営業の場合:親睦会の回数、など

⑤Time-bounded:期限を定めた

目標を達成するには、各業務に期限を決めておくことが基本です。

期限を決めることで目標達成率が上がったり、業務の優先順位が付けやすく効率的になります。 KGIの期限から逆算して、それぞれのKPIにも期限を設けていきましょう。

期限を定めた指標
週、月、上半期、下半期、など

期限を定めない指標
近々、そのうち、など

KGIとKPIを指標として運用する方法

ツリー

設定したKGI・KPIは、進捗や達成を継続的に簡単に管理できるよう運用していく必要があります。

業務や達成すべきKPIによって管理の方法は異なりますが、おすすめの管理方法は全体を俯瞰してみることができるKPIツリーマップと、活動記録で業務を可視化する方法です。

KPIツリー/マップで管理

KPIツリー、KPIマップと呼ばれる、業務全体を視覚的に把握できるものです。PowerPointやエクセルで作成することもできます。

下記からテンプレートのダウンロードもできるため、参考にしてください。

業務可視化ツールで管理

業務を可視化するツールには、「SFA」と呼ばれる営業支援システムをはじめとし、建設業界や保険業界、訪問看護業界など業界に特化した業務管理ツールがあります。

ツールを使うことで日々の業務や活動記録がデータ化され、数値で可視化できるようになります。

紙やエクセルでも管理は可能ですが、分析の時間や入力の負担が発生するためリソースや従業員の規模によってはツールの活用もおすすめです。

注目されているビジネス指標:KGI・KPI・OKR・CSFの違いとは?

ビジネス
  • KGI:最終目標
  • KPI:最終目標を達成するための具体的なプロセス目標
  • OKR:企業と個人の方向性を一致させるための目標
  • CSF:最終目標に対して影響力の高い要因

OKRとは?

「OKR」はObjectives and Key Resultsの略で、「達成目標と主要な成果」と翻訳されます。

達成すべき目標(Objectives)」と「目標達成のための主要な成果(Key Results)」をリンクさせることにより、組織や個人の方向を統一することを目的としています。

個人と企業の方向を合わせるものであるため、60%〜80%で達成できるような高い目標が設定されます。

CSF(KSF /KFS)とは?

「CSF」はCritical Success Factorの略であり、「重要成功要因」と翻訳されます。

成功に至った重要な要因、つまり最終目標であるKGI達成に大きく影響する要因を指します。

「売上10%アップ」というKGIを設定している営業を例にあげると、訪問回数が多いほど売上が上がる組織であれば、重要成功要因であるCSFは訪問回数となります。

CSFは「KSF(Key Success Factor)」や「KFS(Key Factor for Success)」とも同じ意味で使われています。

目標達成を現実にする「戦略的フォーカス(KGI)のまとめ

まとめ

KPIとKGI、OKRやCSFは、目標を達成するためのフレームワーク、型になります。

目標設定やプロセスの可視化は色々な方法がありますので、完全のこのフレームワーク通りに目標設定をする必要はありません。

あなた自身の目的や仕事に合わせて、必要な部分を取り入れることで、より効果的な目標設定、数値管理、チームワークにつなげることができるかと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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